<『商業界』‘2000年5月号掲載>

ホームページを開設する!
−簡単な作成方法と生きたノウハウ−

いよいよ、ホームページの開設である。今まで、他のショップを研究したり、販売商品を決定されたと思う。ここで目に見える形で表現する手段を学ぶ。初めての人には難しい部分もあるだろう。しかし、今は繁盛店と言われているショップのオーナーでも、ショップを開くまではパソコンに触ったことがなかったという人も多い。パソコン初心者でも、売りたいという気持ちが強ければ、その気持ちをバネに勉強すればなんとか超えられる壁である。

●パソコンを購入する

 パソコンがなければ、購入しなければならない。パソコンにはWindows系とMacintosh系がある。Macintosh系のほうが使いやすいと言われているが、利用者は圧倒的にWindows系が多く、価格的にも後者のほうが安い。
 どちらでなければならないということはないので、パソコンショップで実物を見たり、利用者に話を聞いて決めればよい。
 ところで、最近のパソコンは非常に安くなっている。10万円程度で買える。安くてもかなりの性能なので、無理に高価なものを購入する必要はない。しかし、逆にパソコンはどんな高価なものであっても故障しやすい。商売で使うには代替機も合わせて少なくとも2台は購入したい。外出先で使えるようにノートパソコンも1台あれば、ほぼ万全である。

●ホームページを制作する

 ホームページを制作するには、最近は、いいソフトウェアが出ているので、ワープロを使う要領でホームページを作成できる。しかし、基本的にはHTMLという表記法を覚える必要がある。HTMLを知らなくても、ホームページは作成できるが、他の優れたページを研究することはできない。そのままでは盗作になるが、ノウハウを学び、それを自店流にアレンジすることは大いに試すべきである。

●プロバイダー/レンタルサーバーの選び方

 ホームページを作成したら、ホームページをお客から見える場所に置かなければならない。それがプロバイダーである。プロバイダーは、インターネットに接続する役目が中心であるが、ホームページのスペースを提供しているところがほとんである(図表−1)。
 しかし、プロバイダーにホームページを置くと、いくつかの限界がある。

<図表−1 プロバイダーとレンタルサーバーの関係>



■プロバイダーの限界
・ 自社URLが使えない(図表−2)
・ 置けるホームページ枚数に限界がある
・ 使える機能に限界がある

<図表−2 ホームページのURLとは>

   プロバイダーを利用した場合
     http://www.biglobe.ne.jp/~daikokuya.html  
   自社URL
     http://www.daikokuya.co.jp/

 (注:例は架空のものです。覚えやすさの違いから認知度
    が違ってきます。)

 こうした限界もレンタルサーバーを使えば、解消できる。レンタルサーバーはプロバイダーに比べて、価格的にやや高い。

◎費用比較
・ プロバイダー
  初期費用  ほぼ無料
  月額費用  2,000円程度
・ レンタルサーバー
  初期費用  約1万円程から
  月額費用  5,000〜数万円程度

 初期の頃は、最初はプロバイダーを使い、商売が波に乗ってきてから、レンタルサーバーに切り替えるところが多かった。しかし、プロバイダーからレンタルサーバーへの引越しはかなり負担な作業である。こうしたことが分かり始めてから、最近は最初からレンタルサーバーを使うショップも多い。
 しかし、レンタルサーバーはインターネットにつなぐ機能がないので、プロバイダーへの登録は併せて必要になる。

●プロバイダー/レンタルサーバーの選び方

 プロバイダーとレンタルサーバーであるが、価格よりもサービスや技術力で選びたい。
 プロバイダーは、地域の小さなプロバイダーもあるが、一般に大手のプロバイダーのほうがサービス面で充実している。『インプレス・プロバイダー・ガイド』で、プロバイダー情報を提供している(図表−3)。
 レンタルサーバーは、大手の業者は少なく、あまり安価なところを選ぶと、途中で業者自体がいなくなるというようなケースもあるので、気をつけて選びたい(図表−4)。

<図表−3 プロバイダー比較>
プロバイダー名       特  徴     URL
@nifty 富士通系で国内で最も利用者の多いプロバイダーである。 http://www.nifty.com/
So−net ソニー系、使いやすさに定評がある。 http://www.so-net.ne.jp/
BIGLOBE NEC系、サービスが充実している。365日の電話サポートで初心者にも親切。 http://www.biglobe.ne.jp/
DION DDI系、多様なサービスが提供されている。通話料込みのお得なコースがある。 http://www.dion.ne.jp/
ぷらら 個人と法人向けに充実したサービスを行っている。 http://www.plala.or.jp/plala/
mainmenu.htm


<図表−4 レンタルサーバー比較>
サービス名    特  徴    URL
エアネット 抜群の技術力と充実したサービスを誇っている。 http://www.airnet.ne.jp/
クララオンライン サービス、技術力ともに定評がある。 http://www.clara.co.jp/
オールウェイズ インターネットビジネスに関する総合サービスを行っている。 http://www.aft.or.jp/      index.html
東京ページ・ウェブ・ホスティング 充実したサービスが自慢。 http://www.tokyo-page.com/
Sunnynet 中小企業、SOHO向け。 http://www.sunnynet.ne.jp/
ウィルネット 追加料金が必要でない安心できる価格設定。 http://www.willnet.ne.jp/


◎レンタルサーバー選びのポイント
・ サービスが充実している
・ サポートが親切である
・ 技術力がある
・ 転送速度が速い
・ 信頼性が高い
・ 実績がある

 実際に利用しているショップに聞くのが一番であるが、契約前の質問に親切に答えて貰えるかも判断の材料にするとよい。

●ショップ向け製品/サービス

 最近はインターネットショップも増えているので、トータルなサービスを行うところも増えている(図表−5)。
 『楽天市場』は、その中でもトータルなサービスを提供している。ワープロ感覚でホームページを作成できるツールの提供から、ショップ上で売上管理、在庫管理ができるデータベース機能、ショッピングカートなど十分なサービスが提供されている。それ以上に『楽天市場』のメリットは、モールに出店することによる信頼性の確保とPR効果である。
 『通販開業』はショップ作成と運営支援ツールである。ホームページ作成ツールとレンタルサーバーの組合せで、自由度は高い。
 『通販支援!urikomi上手』は、インターネット通販に特化したレンタルサーバーである。
 こうした製品やサービスは多少の費用はかかる。しかし、インターネットショップを運営するための技術を学習するのは容易なことではない。かなり力量のある店主は自ら行っているが、外注する場合も多い。
 ショップの作りこみにかける時間は、お客へのサービスにかけるというのも、ひとつの手である。また、外注して外部の技術者に依頼した場合、なかなかコミュニケーションがうまく取れずに、うまくいかないケースもある。
 こうした製品やサービスをうまく利用しながら、自前でショップを開設、運営することをお勧めする。

<図表−5 インターネットショップ関連製品・サービス比較>
製品/サービス名 ホームページ制作ツール レンタルサーバー ショップ運営機能 モール
楽天市場
通販開業
通販支援!urikomi上手
御愛想上手


●情報入手/交換を積極的に

 インターネットの世界は、技術の進歩もお客の変化も、競合店のサービス向上もなにもかもが速い。一店だけで戦うのは、厳しい世界である。しかし、インターネットの世界で中小のショップ運営者は非常に協力的である。お互いに情報交換しながら、前進している。
『逸品』の『オンラインマスターズクラブ』
では、質の高い情報提供/交換を行っている。
 『まいどアリーナBBS』『九州オンラインショップBBS』は、インターネットショップのショップオーナーが情報交換する掲示板である。
 こうしたサイトを通じて、より高いレベルのショップ作りを目指して欲しい。


『インプレス・プロバイダー・ガイド』
   http://provider.impress.co.jp/
『楽天市場』
   http://www.rakuten.co.jp/
『通販開業』
   http://www.questions.co.jp/
『通販支援!urikomi上手』
   http://www.d-p.gr.jp/shopping/
『御愛想上手』
   http://www.so-net.ne.jp/OAISO/
『オンラインマスターズクラブ』
   http://www.osmc.ne.jp/
『まいどアリーナBBS』
   http://mydo.org/cgi-bin/bbs.cgi
『九州オンラインショップBBS』
 http://www.bousi.com/k001/commu.cgi



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