第2章 身の回りサービス業のインターネット・ビジネス戦略
現在、レンタルで提供されている商品は車、CD、衣装、会議室と様々である。また、購入前に
商品の価値を試したいというようなニーズにも応えている。
多彩な情報発信をめざす『コレクション』
「コレクション」は関本運送株式会社が、21世紀に生き残るために始めたコンピュータのレンタ
ルショップである。ホームページでは出張サービスや購入代行で特徴を出すほか、法律相談のペー
ジも開き幅広い集客を行っている。
女性の夢を実現させる『ドリームポイント』
ドリームポイントは西麻布にあるウェディングレンタルショップである。イタリア製の品のよい
ウェディングドレスが並ぶショーウィンドーの雰囲気を、そのままトップページで表わしている。
また、場所柄、西村知美さんや高村早紀さんらの芸能人も利用している店であることをホームペー
ジでアピールしている。高級志向の顧客層を意識した作りになっている。
<<執筆担当・福原俊博>>
fukhara@da2.so-net.or.jp
結婚情報サービス業は地域密着方の小規模企業がほとんであり、個人経営者の大半が50〜60
代の年配者であると言われており、全体的にインターネットに対する取り組みは積極的ではない。
しかし、婚姻組数はここ数年増加傾向にあり、顧客へのアプローチが新聞広告、雑誌・ミニコミ誌
に頼っている現状からすると結婚情報サービス業にインターネットは有望な新規媒体である。
ハイタッチな触れ合いで顧客開拓『有限会社タイム・ブライダル・サービス』
情報提供だけで結婚相談には乗らないという大手企業が多い中で、有限会社タイム・ブライダル・サ
ービス(略称TBS)は顧客との血の通った触れ合いの中で業績を伸ばしてきた。来店客の増加→入
会者の増加につながるという信念から、ホームページ上で『お相手無料相談』を行う。その甲斐があ
り、ホームページの効果で入会者が2割増加している。
海を超えた結婚を応援する『あすなろ会』
『あすなろ会』は増え続ける国際結婚とそれに伴うトラブルを解決するために、上海市民政局に許可
を得た公式結婚相談所である。こうした『あすなろ会』の性格から、安心できる会であることを示す
こと、国際結婚への夢を掻き立てることをホームページの目的としている。
<<執筆担当・辻陽介>>
YHK01034@nifty.ne.jp
宅配サービスのホームページで多いのは、村おこしなどの一環として行われている地域特産品のサ
ービス、次いで飲食店、生花、日用雑貨など生活に密着した商品を地域限定で扱うものである。同
じ宅配サービスでありながら、商圏、インターネットの活用の目的がまったく異なる。ここではピ
ザと蘭の宅配サービスを取り上げ、それぞれのインターネット活用戦略を探る。
企業イメージアップのため、ホームページ開設『Pizza10.4(ピザテンフォー)』
潟Iーディンフーヅは北海道函館市に本社を置く中堅のピザFCで『Pizza10.4(ピザテ
ンフォー)』の名前で店舗を全国展開している。本社が函館市であるため、小規模FCと見られが
ちである。そこで、ホームページ開設の目的は知名度アップ、同業他社との差別化、人材募集、さ
らにはオーナー募集まで狙っている。
新規市場の開拓をめざして、蘭(らん)の宅配サービスを開始『サイバークリエイト』
『サイバーショップ蘭蘭』は、インターネット上で胡蝶蘭の宅配サービスを開始するために設立さ
れた。ハイポニカ農法で量産が可能になった高品質な胡蝶蘭を市価の2〜3割の低価格で販売して
いる。胡蝶蘭という商品は市場が限定されるため、いかに知名度を高めるかが課題であるが、検索
エンジンをうまく活用してヒット率を高めている。また、とくとくページなども活用して会員を増
やしている。
<<執筆担当・藤原正樹>>
m-fuji@mbox.kyoto-inet.or.jp
数年前から大幅に易い航空チケット専門店が登場してきた。その中でも有名なH.I.Sの寡占化
が進み、売上がマイナスの中小チケット店も多い。このような厳しい業界環境の中で、少ない経費
で大量のチケット販売が期待できるインターネット通販は、格好の販売チャネルとして迎えられて
いる。
迅速な対応で快調に売り上げを伸ばす『コスモエアーシステム』
コスモエアーシステムは、大手旅行代理店に勤務していた鎌田氏と同僚2名が創業した企業である。
同社は、顧客からの問い合わせに対する迅速な対応を最重要視している。しかし、社員に大事にす
る経営理念から残業をさせない方針である。同社では14名の社員全員に1台のパソコンと2台の
プリンタを配置することでこの2つの課題を解決している。また、「ラッキーメール」というメーリ
ングリストで顧客の固定化を図っている。
学生が運営する学生のためのチケット通販企業『コーヘイツアー』
コーヘイツアーは、旅行会社がインターネット運営に強い学生ベンチャー企業に声をかけて創業し
た企業である。同社の方針は「利用者が欲しがるものしか売らない」である。また、他社との差別化
戦略として次の5点を揚げる。@お客様志向での対応、A丁寧な対応、B学生に対する販売網、C
幅広いサービス、D快適に見れるホームページ。
<<執筆担当・中嶋康晃>>
yasuakin@dd.catv.ne.jp
近年、設備・人件費の高騰、バブル経済の崩壊により病院・医院の経営環境は厳しい。高齢者医
療の増加、医療保険の財政圧迫、医療分業、薬価基準の改定等の影響も大きい。医院・クリニック
の生き残り策として、地域の家庭医としての信頼関係の醸成、病院とのネットワーク形成、治療技
術の高度化・専門化・特殊化等がある。そんな中で集客ツールとしてインターネットを活用してい
るところも多い。
いびき患者にターゲット『シロノレーザークリニック』
しみ、アザ等のレーザー治療専門のホームページ。
治療効果が写真ではっきり分かり、しかも安全。
さらに、いびき患者の救済のためホームページを開設。
インターネットで新規患者を拡大した例。
宣伝広告をインターネットに移行『自由ヶ丘治療院』
カイロプラクティック、針に気功治療を取り入れたホームページ。
東洋医学の神秘。気功による体温変化がよく分かる。
チラシ中心の販売促進から、インターネットに切り替えて商圏を
拡大した例。
<<執筆担当・林>>
CQE07750@nifty.ne.jp
1995年の年末、0時の合図とともにWindows95が売り出された。高鳴るクラッカーの音の中多
くのパソコンファンが店内へ殺到した。その後、パソコンの普及はすさまじく、日本国内だけでも
700台を超えた。しかし、気がつくとほこりをかぶったパソコンも多く残った。パソコンは初めて
購入した消費者には、まだ、難しすぎる道具だった。そこで、多くのパソコン教室が全国各地で新
規開設されることになった。マーケティングの手段としてホームページを開設しているところも多
い。
完備したパソコン教室運営体制と内容が充実したホームページ『ラオックス株式会社』
『ラオックス株式会社』は、東京千代田区秋葉原の本社を置く業界最大手のパソコンショップで
ある。パソコン教室は13ヶ所の営業所に併設され、初心者、中級者、上級者を対象市場とする。研
修講座も100科目と豊富で、各講座の内容・開催日程・受講料はホームページで確認できる。
質の高いインストラクターの確保・育成を目指す『ラビット・アカデミー』
『ラビット・アカデミー』は、東京都武蔵野市吉祥寺駅近くのマンションの一室に個人で経営し
ているパソコン教室である。ホームページの開設は1996年12月で、生徒との連絡手段確立という目
的はうまくいっている。また、インターネット・ビジネスの成果として複数の雑誌社からの掲載依
頼があり、プロモーション上の効果を上げている。
<<執筆担当・中嶋康晃>>
yasuakin@dd.catv.ne.jp
美容室は開設資金が比較的少なくて済み、参入障壁が低い。一方で若手美容師の独立志向が高く
過当競争が生じている。こうした中で従来からの着付けサービス、ヘアケア製品も販売といった営
業メニューに加え、エステティックサービスやカタログ販売など多角的な営業メニューをもつ店舗
が増えている。
創業40年、老舗美容室のホームページ活用術『いまむら美容室』
『いまむら美容室』は横浜市大口に本店を構え、市内に5店のサロンを持つ創業40年の老舗で
ある。ホームページは2代目の今村登世二氏が作成している。静かなジャズが流れるセンスのある
ページである。美粧品などの通販も行っているが、予想以上に近所のパソコンユーザーによる利用
が多い。40〜60代の主婦がご主人やお子さんのパソコンでアクセスして来店したり、コンピュータ
のことが分からなくなるとカットしに来るお客様もいる。
多彩なメニューで遠方からの来客もある『STAY DREAM』
『STAY DREAM』は都内亀戸駅近くにある美容室である。ホームページは中澤光悦社長
が制作している。ホームページは実に多彩な内容である。「髪質改善ストレートエステ」、「頭皮環
境改善育毛エステ」、「アトピーでも使用できるボディーシャンプー」の通販、「髪の相談コーナー」、
「当店の素敵なお客様」など。特に髪質改善のためのシャンプーなどは、インドから仕入れており、
このページを見て関西圏から来店するお客様もいるという。
<<執筆担当・溝井伸彰>>
GZF00430@nifty.ne.jp
この10年間、クリーニング業の総施設数は増加しているが、取次店の増加が目立ち、一般クリ
ーニング店は減少している。また、大手クリーニング店による低価格競争は一般クリーニングテン
の客単価と客数の減少を招き、経営の圧迫要因になっている。
「クリーニングのことを知って欲しい」こだわりのホームページ『滝川クリーニング店』
滝川クリーニング店のホームページは、経営者の滝川雅彦さんが自ら作成、開設した。滝川さん
は、田のクリーニング店のホームページを見て、店や設備のPRのページは多いが、「クリーニン
グのことを生活者に知ってもらえるページがない」ことに気がついた。「クリーニングってなあに」、
「こんなものも洗えるよ」、「クリーニング屋さんはエステシャン」などの内容が並ぶ。
お客さまとのコミュニケーションとキャンペーンが成功『NANAOクリーニング』
NANAOクリーニングのホームページは、マネージャーの石川菜穂子さんが作成、トップペー
ジでペンギンが音楽に合わせて踊る楽しいページである。当店ではホームページ開設と同時に店頭
にPOPを貼り出し、ホームページ開設キャンペーンを実施した。また、コミュニケーションボー
ドを開設して、お客様とのコミュニケーションづくりに役立てている。
<<執筆担当・溝井伸彰>>
GZF00430@nifty.ne.jp
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