小樽・雪ふぶき紀行(2000年12月)by Yuhko

  
  
  小樽には、この時期毎年行っているのですが、今年の小樽は特別でした。
毎日、毎日、雪、雪、雪、雪、それも吹雪がほとんどです。南国育ちの私は
雪に対しては、きれいなイメージしか持っていなかったのですが、雪国の
本当の姿を見せつけられたようでした。

 小樽という街をすでに10数年も続けて見ているのですが、毎年その表情が
変わっていくのに驚かされます。行き始めた頃は、運河を整備して観光地と
しての再出発を開始した時期でした。倉庫を利用したお店や裕次郎記念館
などの観光資源が続々と増えて、バブルの頃は雪の中を観光客が真夜中
まで大勢歩いていて、ホテルをとるのすら難しかった時期がありました。
 けれど、バブルの崩壊とともに中国系のプロデューサーが鳴り物入りで
設計した小樽ホテルも消え去り、商店街も空き店舗が目立つようになって
いました。しかも、数年前に郊外にマイカル小樽が進出してきました。
 ところが、マイカル小樽が進出した頃から、街がまたどんどん元気になって
いるのです。


 昨年は、商店街のアーケードの真中にバケツほどの大きさの氷のキャンドル
を商店街の方々がリヤカーで運んできて、並べていました。
 寒いのもモノともせず、赤や黄色、青と色づけまでされていて、とてもきれいです。
「マイカルには負けられない」、背中がそう言っているようでした。

 キャンドルは、今年も続いていました。その他に空き店舗を利用した「ふれあい
プラザ」が出来ていました。観光案内、荷物の一時預かり、無料トイレなどで、
観光客へのサービスを提供しているようです。


 昨年の驚きはアーケードのキャンドルでしたが、今年の驚きはもっと強烈でした。
本当に、息を呑むほどの驚きをやってくれました。
 運河沿いに人がたむろしているので、何事かと思って行ってみると、運河とその
道沿いに飾られた光のシャンデリアでした。道には、雪で作ったキャンドルや
かまくら風のクリスマスツリーにコップのキャンドルが所狭しと置かれています。
 入り口のところで、配っているキャンドルコップをお客様が嬉々とあちこちに置いて
いるのです。運河の水上には、ガラス製の浮きをキャンドルにして浮かべてあります。

 「雪あかりの路」というイベントを昨年の2月から始めていて、その予行演習を
暮のお客様へのサービスも兼ねてやっているとのことでした。市民の方々が
街をなんとかしたいということで、市を動かして始めたそうです。
 小樽では以前から「町づくり協議会」を発足して、活動していたのですが、
こういう形で花咲くなんて、キャンドルの美しさと合間ってすばらしい感動でした。
そこにいる人々は、間違いなく、お客様はもちろん、主催側の町の人々も誰も
彼もが幸せそうでした。


 小樽の町は、現在、人口が16万人だそうです。最盛期の22万人がどんどん
減り、高齢化しているとタクシーの運転手さんも嘆きます。
 けれど、小樽という町に希望が持てるのは、小樽に行くたびに面白い店が
出来ていることです。若い人もいれば、外人さんもいます。
 町を活性化させるのは、「よそ者、若者、バカ者」と言います。そういう点では、
小樽を活性化させる人材は十分なようです。

若い女性が始めたポストカードの店。
小樽の今昔のポストカードを売っている。
価格的に、高校生が多いそう。男子高校生が真っ赤になりながら、
店内でラブレターを書いていくと教えてくれた。
イタリアからやってきたジュリオ。
優秀なコックでありながら、経営者。
日本人でもお店を持つのは大変なのに。
遅くまで、ワインを飲みながらお話を聞きました。
外国人が日本でお店を経営するって、なんて大変なこと。
でも、ジュリオの顔は希望で輝いている!

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